どんなツールがプログラミング学習に役立つ?

プログラミング的思考を学ぶツールとして、人気になっているのがロボットです。ロボットを制作し、その頭脳や動きをプログラミングでユーザーが構成します。
自分のインプットしたプログラムがどのように、ロボットのアクションに反映されるか、文字通り目に見える形で分かります。複雑なプログラムを入力すれば、まるで人間のような動作が可能です。サッカーをしたりボクシングをしたり、ダンスをする等、体の各部を複雑に動かす事で、多彩な表現ができます。
学ぶ側が楽しくプログラミング的思考力を得られるため、学習意欲が長続きしやすく、また自分の努力が他人の目に伝わる面も大きいです。

続いて、ゲーム制作を通してプログラミング的思考を鍛えるというコーチング術があります。アクションゲームを制作したり、本格的なRPGゲーム制作を通して、子供たちや大学生がプログラミング的思考力を学ぶという取り組みが近年盛んになりました。元々若い世代に親しみがあるゲームというツールを土台にするため、若者に好評なスタイルです。
ゲーム制作と言っても、遊びの延長線にある作業ではありません。キャラクターを正常に動かすためにはプログラム構成の基礎を学ぶ必要があります。
また、本格的な作品を制作するためには応用力が問われ、想定外のバグやトラブルが起きる事もゲーム制作の宿命です。原因解析には、論理的思考や直観力がシビアに求められます。ゲーム制作の利点は成果がビジュアル的に分かりやすいところと、若者が学ぶモチベーションを維持しやすいところにあります。